彦根・引札見学の旅です。
店長もレポートしていますので、こちらもご覧ください。
滋賀県彦根市にお住まいの引札コレクターの方に、
貴重なコレクションの数々を見せていただきました。
引札は江戸時代から戦前まで盛んに作られた色鮮やかな広告チラシで、
商店が開店記念や新年の挨拶のために発行していました。
摺物商!!!同業者です!
昔、彦根に門根涼風堂という木版印刷のお店があって、
カレンダーや引札、団扇、扇子、お菓子袋、デツテールを印刷して販売していたようです。
ん??
デツテール???
デツテールとは何でしょう。
これは推測ですが、「デツテール」とは、おそらく「レッテル」のことだと思われます。
「レッテル」はもともとオランダ語で、商品などに張り付ける札の意味だそうです。
そんなものまで扱っていたんですね。
現在、木版画の職人は東京と京都にしか残っていません。
でも、ちょっと前までは、全国津々浦々に彫師や摺師・摺物商がいたのですね。
今私たちがバレンをもって毎日黙々と摺り続ける作業が、
一昔前は日本のあちこちでごく当たり前に存在していたと思うと・・・
想像するだけでワクワクします。
さて、引札だけでなく版木も収集しておられたので、
けんじ先生による摺りの実演も行われました。
摺師のケンジ先生が摺り、それを覗き込む彫師の藤澤先生。
「昔の人は達筆でんなぁ~ホレボレしますわぁ~」としきりに言っておられました。
キレイな文字を見ると、彫師の血が騒いで彫りたくなるそうです。
さすがです!
こちらの版木は、写真ではわかりにくいですが、
いまでは幻となった彫り方がなされているらしく、めちゃくちゃ摺りやすいそうです。
版木も美しいですね。
いろいろ摺らせていただきました。
ありがとうございました!
引札見学のあとは、みんなで彦根城の桜の下でお花見をしました。
ちょうど満開でお天気もよくて、最高に気持ちよかったです。
(写真撮り忘れました)
解散の後は、教室生の方何人かと湖岸まで歩いて、琵琶湖を眺めに行きました。
やはり琵琶湖は美しかったです。
とてもよい一日でした。
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